Kasane Irome 利休 RIKYU
= black / czarny / 黒 + orange red / czerwony pomarańcz / 金赤
茶聖、利休。
精神を囲う極小空間の茶室を作ったり、無駄なものを極限までそぎ落とす静謐なしつらいにこだわった。
そこに生まれる清寂にして力強い、玄妙な枯淡の美。
わびさびのたたずまい。
ミニマリズムの美学の真髄。
今までになかった美を創造した利休。
利休プロデュース、瓦師長次郎作の楽茶碗。
「黒は古き心なり」
―ミニマリスト利休は、吸い込まれるような黒楽をことのほか愛した。
一方、彼が仕えた天下の覇王秀吉は、暗くていかん、と赤楽を好む。
ふたりの茶の湯を通した深い交流と確執は、秀吉が利休に切腹を命じて破局を迎える。
黒楽と赤楽、
待庵と黄金の茶室、
わびと豪壮…
利休と秀吉の対極的な美意識は、彼らの生きた安土桃山のみならず、日本の文化の根底を流れる美意識の相生相剋してきた二重構造を代表するもの。
そして互いが互いの要素を含むように、利休の枯れ寂びた美の中には、艶めいた生命力と彼の熱いアヴァンギャルドな精神が秘められていた…。
黒地に金赤の裏MAKIMAKI HARAMAKI RIKYUには、そんな歴史と想いをこめてみました。
黒楽と赤楽
映画「利休」 (1989)
監督: 勅使河原宏
原作:野上彌生子「秀吉と利休」
妙喜庵
映画「利休にたずねよ」(2013)
監督:田中光敏
原作:山本兼一
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